QUS
(定量的超音波測定法)とは
骨粗鬆症の患者数は年々増加
日本国内における骨粗鬆症の有病者数は約1,300万人※と推定されており、高齢化に伴ってその数は増加傾向にあります。
骨粗鬆症性骨折のリスクが高い高齢者が増加しているものの、骨粗鬆症を診断できる場所は限られており、適切な治療への移行や骨折の予防が進んでいない状況があります。
※骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版(一般社団法人骨粗鬆学会)
骨密度検査の種類
骨密度の主な検査方法はX線を用いるDXA法やMD法、超音波を用いるQUS法などがあります。
X線を用いる主な検査方法 |
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超音波を用いる検査方法 |
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QUS
(定量的超音波測定法)とは
短時間で簡便に測定できるため、骨粗鬆症のスクリーニングに用いられることも多く、X線の被ばくの心配がないため、小児や妊婦の方でも安心して測定が可能です。
QUSに期待されている役割
約1,300万人にものぼる骨粗鬆症有病者を適切に診断し、治療を開始するためには検診でのスクリーニングが必要となります。
しかし、骨粗鬆症検診の全国平均受診率は約5%※1と低く、有病者の多くが治療を受けていないのが現状です。厚生労働省としても、令和14年度までに検診受診率を15%まで引き上げることを目標としています。※2
QUSは被ばくの心配なく、どこでも誰でも使えるという特長があり、検診でのスクリーニングに適しています。今後、骨粗鬆症のスクリーニングにQUSが広く活用され、骨粗鬆症検診の受診率改善に貢献することが期待されています。
- ※1.骨粗鬆症検診の現状 2021年(公益財団法人 骨粗鬆症財団)
- ※2.健康日本21(第三次)の推進のための説明資料(厚生労働省)
保険適用について
区分番号 | 区分 | 点数 |
---|---|---|
D217 | 骨塩定量検査 | |
1.DEXA法による腰椎撮影 注 同一日にDEXA法により大腿骨撮影を行った場合には、大腿骨同時撮影加算として、90点を所定点数に加算する。 |
360点 | |
2.REMS法(腰椎) 注 同一日にREMS法により大腿骨の骨塩定量検査を行った場合には、大腿骨同時検査加算として、55点を所定点数に加算する。 |
140点 | |
3.MD法、SEXA法等 | 140点 | |
4.超音波法 | 80点 |
注 検査の種類にかかわらず、患者1人につき4月に1回に限り算定する。(監視装置による諸検査)
D217骨塩定量検査
- 骨塩定量検査は、骨粗鬆症の診断及びその経過観察の際のみ算定できる。ただし、4月に1回を限度とする。
- 「1」の注はDEXA法による腰椎撮影及び大腿骨撮影を同一日に行った場合にのみ算定できる。
- 「2」のREMS法(腰椎)は、REMS法(Radiofrequency Echographic Multi-spectrometry)による腰椎の骨塩定量検査を実施した場合に算定する。
- 「2」の注は、REMS法により腰椎及び大腿骨の骨塩定量検査を同一日に行った場合にのみ算定できる。
- 「3」の「MD法、SEXA法等」の方法には、DEXA法(dual Energy x-Ray Absorptiometry)、単一光子吸収法(SPA:Single Photon Absorptiometry)、二重光子吸収法(DPA:Dual Photon Absorptiometry)、MD法(Microdensitometryによる骨塩定量法)、DIP法(Digital Image Processing)、SEXA法(single Energy x-Ray Absorptiometry)、単色X線光子を利用した骨塩定量装置による測定及びpQCT(peripheral Quantitative Computed Tomography)による測定がある。
- MD法による骨塩定量検査を行うことを目的として撮影したフィルムを用いて画像診断を併施する場合は、「3」の「MD法、SEXA法等」の所定点数又は画像診断の手技料(区分番号「E001」写真診断及び区分番号「E002」撮影)の所定点数のいずれか一方により算定する。ただし、区分番号「E400」フィルムの費用は、いずれの場合でも、手技料とは別に算定できる。
令和6年厚生労働省告示および関連通知より一部抜粋
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