当社は、超音波画像診断装置「ポケットエコー miruco(ミルコ)」を2016年7月1日に発売します。初年度は1,000台の販売を目指します。
【本件のポイント】
・タブレットを使い小型で持運び可能な超音波画像診断装置「ポケットエコー miruco」を発売
・安全で様々な用途に使えるが高価かつスキルが必要なため、使用の範囲が限られていた従来のエコーの課題を解決
・「miruco」はリーズナブルかつシンプルで直感的な操作性で、在宅医療など使用の広がりが期待できる
【本件の概要】
世界一の超高齢社会である日本は医療費高騰などの諸問題を抱えています。社会保障制度や医療介護政策の見直しは解決すべき喫緊の問題であり、病院だけでなく地域レベルでどのように連携してケアを提供するか、システムの整備が急務と言われています。
医療用エコー(超音波画像診断装置)は、技術の進歩により高画質化、高機能化が進み診断の用途が広がっていますが、操作や画像の読み取りには高度なスキルやノウハウが要求されます。また、1台が数百万円、数千万円もする製品もあり、誰もが使える機器とはなっておりません。
「miruco」は病棟や往診、訪問介護などポケットエコーが最大限活躍し、医療連携につながる場面を想定し開発されました。プリセットされた設定を選ぶだけで使えるシンプルで直感的な操作性、わずか数秒という短時間での起動と現場での使用に見合った電池容量、持ち運びやすいコンパクトなサイズと見やすい大きさの画面の両立など、必要十分なレベルの機能や画質にすることで、1台あたり16万9900円(本体価格)という従来にないリーズナブルな価格を実現しています。
タブレット型のエコーは使用しながら画像を患者様にも見せられるので、治療への積極的参加を促すコミュニケーションツールとしての役割も果たします。当社では簡単かつ低価格なエコー「miruco」を広く浸透させるために、外部機関と連携しながら正しい使用方法・判断基準の普及活動を推進し、病棟のみならず在宅医療にまで、医療現場の質をより向上させる有益なツールとなることを目指します。
【製品情報、購入に関する問い合わせ先】
・専用ウェブサイト
http://www.sigmax-med.jp/medical/miruco
・専用お客様窓口TEL
0800-222-3210(通話料無料) 受付時間9時~17時(平日)
※土日、祝祭日、年末年始を除く
超音波画像診断装置(エコー)とは?
・超音波画像診断装置(エコー)は、超音波を発信して返ってくる反射波を画像化することによって、外からは見えない体の中を知り、診断に必要な情報を得るための装置です。
・レントゲンやCTのように放射線被ばくの心配が無く、診断・病態の把握から治療までの時間を短縮することから「第二の聴診器」の役割を果たすと言われています。
・画像を患者様にも見せながら説明をすることができるので、円滑な治療を実現するための強力なコミュニケーションツールでもあります。
・エコーの医薬品医療機器等法上での分類は、電子体温計や電子血圧計などと同じClassⅡで、公的医療保険外であれば誰でも使用可能な機器です。
<ポケットエコーmiruco 製品特長>
■コンパクト設計で持ち運びが楽!
片手で持てて画像が見やすい7インチのディスプレイのタブレット(210mm×110mm)を使用。プローブも一緒に白衣やエプロンなどのポケットに入るコンパクト設計で、合計の重さも約460gと、持ち運びが楽にできます。
■操作が簡単ですぐに使用可能!
プローブのケーブルをタブレットに挿すだけで、わずか数秒で起動しすぐに使えます。設定は目的(膀胱、肺、浅部、深部)と、体型(細身、標準、肥満)の2つをタッチパネルで選択するだけでよく、直感的な操作が可能。日本語表示で分かりやすいので簡単に使用できます。
■膀胱モード、肺モードをプリセットで用意
脱水等の体液管理、排尿管理等に役立つ「膀胱モード」と、慢性心不全、誤嚥性肺炎などの観察のための「肺モード」をプリセット。細かな設定をしなくても、すぐに現場で使用することができます。
■3時間連続使用可能で様々なシーンに対応
連続動作時間はフル充電時で約3時間と、病棟、往診、訪問看護など、使用シーンや場所を問わずいつでもどこでも使用することができます。※充電しながらの使用はできません
■通信を使って画像共有が可能
無線LAN(Wi-Fi等)使用環境下で画像をメール送信したり、USB接続でパソコンに画像を保存したりすることができ、情報や画像の共有や、現場での判断に活用できます。※通信は別途必要になります。