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 当社は、医療機関向けの製品として、臥床時からの積極的なトレーニングを行い高齢者の自立をサポートする「リスタボード」を2018年2月6日より発売いたしました。

 

 入院時の長期臥床、安静などで起こる廃用症候群※1により、高齢者が立位を保持できなくなる、歩行機能が低下するなど、運動機能を大きく損なうことがあります。要支援、要介護になった原因の約1/5が運動器疾患であるという報告※2もあり、廃用症候群を起こさないことが高齢者のリハビリテーションにおいては大きな課題となっています。

 

 一方でリハビリスタッフの不足や単位数の制約等により、全ての入院患者に対して十分なリハビリテーションを実施することが難しい場合もあり、効率よくリハビリテーションを実施できる仕組み、製品の需要は年々高まっていると感じています。

 

 そこで当社は、患者自身で積極的、自発的に下肢の屈伸運動を行える「リスタボード」を開発しました。本製品はベッド上や車椅子に座った状態で使用することができるため、脊椎圧迫骨折急性期や術後の安静・臥床期など、早期から廃用症候群対策を目的としたトレーニングを行い、患者の筋力の維持、強化をサポートします。また、フットプレートに足を固定するだけで簡単にトレーニングが実施できるので、患者の移動や機器の設置といった面倒な手間は必要ありません。

 

 当社はこれからも、身体活動を支援する製品の開発を通して、全ての人が身体を動かす喜びを感じられる社会の実現に貢献していきます。

 

※1:長期の安静状態や身体の不活動によって引き起こされる心身の機能低下のこと。原因や症状は多岐にわたり、運動器障害だけでなく循環・呼吸器障害、自律神経・精神障害など各生体器官や機能に様々な変化をもたらす。
※2:厚生労働省「平成25年国民生活基準調査」要介護度別にみた介護が必要となった主な原因の構成割合より。

 

■「リスタボード」使用手順

 

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■製品特長
1.早期に自発的な廃用症候群対策のトレーニングが可能
2.下肢の能力に合わせたトレーニングが可能
3.内蔵カウンターで運動回数を把握
4.女性一人でも持ち運べる軽量、コンパクト設計

 

 

 1.早期に自発的な廃用症候群対策のトレーニングが可能
ベッド上や車椅子に座った状態で使用することができるため、離床できない状態や立位が保持できない状態でも、廃用症候群対策を目的とした運動が実施できます。

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 2.下肢の能力に合わせたトレーニングが可能
左右で独立した運動を行うことができるため、下肢の状態に左右差がある場合でも使用することができます。また、負荷は本人の能力に合わせて3段階に調整可能です。

片側での使用イメージ

 

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負荷バネ

 

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3.内蔵カウンターで運動回数を把握
本体に内蔵されたカウンターが運動回数をカウントするので、患者の運動量を把握・管理できます。また、目標設定や運動回数のフィードバックとして患者と情報を共有することもできます。

 

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4.女性一人でも持ち運べる軽量、コンパクト設計
本体重量は約6kgで女性スタッフ1人でも持ち運べるサイズです。病棟やリハビリテーション室等場所を選ばずに手軽に複数の患者に使用することができます。

 

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■製品仕様

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<日本シグマックス株式会社について>
当社は1973年の創業以来40年以上にわたり、整形外科用医療機器・医療用品の開発・製造・販売を行っており、骨折治療分野においては、ギプスなどの外固定材から治療器、リハビリ機器まで豊富な製品を取揃えています。また、一般向けにはスポーツブランド「ZAMST(ザムスト)」やヘルスケア向けの製品なども展開しています。2010年からはロコモティブシンドロームを予防するための啓蒙活動の一環として、「ロコモ チャレンジ!推進協議会」のサポート企業として協賛を行い、医療向け、一般向けにかかわらず身体活動の支援を生業として「身体を動かす喜び」を提供し続けています。

 

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