RECOREに関する
臨床研究
~筋活動評価・効果検証~
体幹トレーニング装置RECOREは金沢大学整形外科との共同開発商品です。
これまでに実施しました基礎・臨床研究の内容をご紹介いたします。
PETを用いた筋活動評価
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■目的
この運動器具を用いたトレーニングによる筋活動の評価
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■研究対象者
健常成人男性7名/平均35歳
■測定方法
コントロールとして、安静後にPETを撮影した。その後、この運動器具を用いた体幹トレーニングをプレコンディショニングとして1日20分間、週2回、5週間、合計10回実施した。トレーニングのPETの撮影は、測定当日に20分間トレーニングを行った後に、トレーサーを経静脈に投与し、再び20分間のトレーニングを行った後にPET-CTを撮影した。PETは一般的にがんの局所診断や脳血流量の計測などに利用される検査であるが、PETによって測定された糖代謝は筋活動量を測定する指標として信頼性が確認されており、骨格筋活動の観察に用いられている。
結果
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安静時PET
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運動負荷PET
RECOREを用いたトレーニングにより、
腹部体幹筋力が増加し、
横隔膜、腹直筋、腹斜筋、腹横筋、
骨盤底筋に高い筋活動が生じた。
トレーニング機能
RECOREを用いたトレーニングは体幹の安定化(Lumber stabilization)運動の1つであるブレーシングエクササイズと同様の効果が得られます。加圧下で行うことで、活動している筋を意識しやすく、効果も高いと考えています。ブレーシングの特長である、腹筋群全体を収縮させる、腹筋群全体を総動員した「お腹を固める」運動により、特に運動機能が低下した高齢者において、腰痛の改善だけでなく体幹安定化や運動機能の改善が得られることを期待しています。
慢性腰痛患者に対する
訓練効果の検証
■目的
慢性腰痛患者を対象に比較対照試験を実施し、この器具を用いた体幹筋訓練による慢性腰痛や運動機能の改善効果を検証した。
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■研究対象者
40歳以上の3か月以上続く腰痛患者40名
A群:20名
B群:20名
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■測定方法
A群
運動器具+ストレッチ
週3回通院B群
ストレッチ
週1回通院
結果
結果1
両群の介入前後での体幹筋力と腰痛の変化
12週間の治療介入で両群とも腰痛が改善し、筋トレ群では腹部体幹筋力も増加していた
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結果2
各群の介入前後での運動機能の変化
両群ともに腰痛の改善だけでなく、運動機能の改善も認めた。
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結果3
両群間の介入前後での各評価項目の改善度の比較
筋トレ群では腰痛改善効果と運動機能改善効果が対照群よりも優れていた。
腹部体幹筋訓練とストレッチの併用は、
ストレッチ単独に比べて、
腹部体幹筋力だけでなく、
腰痛や運動機能も有意に改善させた。
北川亮ら「慢性腰痛に対する革新的な運動器具を用いた腹部体幹筋訓練の効果検証-前向き比較対象試験-」
第27回日本腰痛学会
測定機能
RECOREの大きな特長の一つに「体幹筋力を数値化できること」があります。
運動療法にはアドヒアランスが悪いという課題がありますが、体幹筋力を測定しながらトレーニングを行うことで、早期からトレーニングの効果を評価でき、それがトレーニングの継続意欲につながり、結果的により効果的なトレーニングになると考えています。
腰痛の有無による測定値の違い
■目的
この運動器具を用いて中高齢者の体幹筋力を測定し、慢性腰痛やロコモとの関連を調査した。
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■研究対象者
下肢関節変性疾患に対して手術を予定している
中高齢者(41〜86歳)の女性160名
ロコモ25のQ2の結果により、腰痛群と非腰痛群に分類 -
腰痛群:60名
平均年齢65.1歳非腰痛群:100名
平均年齢64.1歳
結果
腰痛群は体幹筋力が弱く、
ロコモ傾向が強い
加藤仁志ら「腹部体幹筋力低下は慢性腰痛やロコモティブシンドロームに関連する」
第30回日本運動器科学会
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